遊びを通じて子どもは語る:子どもの心の発達とプレイセラピー 北海道教育大学札幌校 平野直己

ADHD発達障害
WASP(?)白人中流階級が作りだした言葉
うちのこは、知恵おくれではありません。
知能はあるのですが、学習障害があります。
やればできる子なんです。やらないだで。

NHKの夜中の番組。
アメリカの教育学者。
アメリカの教育は、脳の一部分を活性化させることを目的としたものである。
身体は、脳を運ぶためのもの。
じっと座ってられない子←学習障害
but.彼は、ダンサーなんです。


○遊びについて
どらえもんのおもちゃ、ポケモンのおもちゃ、
遊ぶ方法がきまっていて、だめ。
方法がきまっていないものが遊び。

遊びは、ことばの前の段階。

現代の教育制度:
自分で決定しているようにみえて、自分では、決定できない。
みえないレールの上を歩かされているだけ。

方法の決まった遊びも、そう。
子どもたちは、楽しそうにやっているけど。テレビゲームとか。



フリースクール:
海へじゃぼん
きっかけをつくる。

それは、親ではむずかしい。
三者ができる。

不登校の生徒で、「いかなくていいよ〜」という子と、
「がまんして、とにかく、いってくれ、何かあったら、僕が責任をもつから」という子。
違いは?
A、ある出来事があって、傷ついている子。傷をいやす時間が必要。復帰する場所も
同じ場所じゃないところがいい。
B、とびこめなくって、尻込みしている子。経験せずに、いかないでいる子。


不登校の生徒
・ひとりで森で寝るキャンプ:
教育大の学生ボランティア付き
次の日お手伝いを積極的にするようになった。
学校にいけるようになったり、
人と関係を築けるようになる。



○できないことをやるのについて、強い怖れをもっている子

できることばかり、みせる子がいた。
例えば、オセロをやっていて、負けそうになると、
かってにルールをかえて、「自分が勝ち!」と。
「○○できるんだよー!」ということばかり見せつける子がいた。

この子は、「できないこと」を「やろうと」することについて、
強い怖れをもっている、ということに気がついた。
だから、やれないことに挑戦できない。

この子の両親は、ふたりとも「このこは、やればできるこなんです。」
「やらないだけで」

「やればできる子」問題。
本人は、「やって、だめ」なことよりも、
「やらないで、『やればできる子』という評価」を受けている方がいい。
だから、やらないでいて、「やればできる子」といわれているほうがいい。

・解決策:
そうはいっても、ほんとは、(やれないこと、やれないのでやらないことで)
なにかやりたいんじゃないかなーと思った。
なにか、やりたいことなーい?ってきいてみた。
すると、「逆上がりができるようになりたい」と言った。
逆上がりの指導ができる先生の補助のもとに、
逆上がりの練習をし、やればできるようになった。
これをきっかけに、落ち着いた生活ができるようになった。

※「発達障害」の言葉のもつ危険性

→R


○どうして、平野先生が、今の仕事をしているか

子どもの頃、学校の授業が苦痛だった。
机に向かって椅子に座っているのは、修業。
そこで、空想するようになった。
例えば、「像とヘビの子ができたら、どうなる?」とか。
すると、無数のパターンが広がって、楽しくなった。
苦痛な現実から逃れるために、空想をした。
→発想力


○緊張して人前で話せない子
家では話せるけど、人前で話す場面になると、言葉がでない。

僕と話すことが目的ではない。
きんちょうしないで一緒にいよう。
本をとなりで読んでいたり。
自分がとってきた写真をみせたり、自分のことを話したり。

家に帰ってから、親に「今日、こういうことをした。」とか
「先生って、こういうところにいってきたんだって。」とか、
話をするようになった。

・・・すると、日常生活でも、人前で話せるようになってきた。


アスペルガー症候群→名称変更
ふつうと違った見方をできる子。
なので、ふつうの人は、アスペルがー症候群の子のやっていることは、理解不能
→障害があると、される。
例えば、レゴのブロックがあるとして、それを組み立てて遊ぶ(目的の使いかた)のではなく、
人にみたてて、遊ぶとか。

箱庭の砂を「きもちいい!」とひたすらやる。
手をつっこんだり、砂を手の上に垂らしたり。
先生が手をおいてみると、落とす砂の量について強弱をつけている。
「君は、遊びの天才だね!」といったら、
その子は、家に帰ってから「あの先生は、話の分かる先生だ」というようになった。


○日本の母子像の研究
おもちゃのつりざおに、魚をぶらさげて、母にだきかかえられただいごろうカットの子と、
その母。おなじところをみている。
絵本の読み聞かせ。
楽しく、一緒に、学ぶ。
魚の他には、ゆきうさぎ、さくら、わかい男。
興味を引き、すぐにきえてなくなるもの。


○お金を盗む子
交番。
学校の先生。
相談室。
懲罰的意味。
おおきなボールとたたかう。
うえにのったり、下敷きになったり。
おおきなボールだね。
ずいぶん、格闘しているね。苦しそうだね。
すると、キャッチボールするようになった。
なにも話していないけれども、その子は、「あの先生は、話せる先生だ」と
いうようになった。

おおきなボール。
大人。
戦わずに、安心して、みをまかせたり、遊んだり、
守ってくれたり、できる存在になればいいね、というメッセージを伝えた。

「盗み」は、だいたい、親からの愛情問題を抱えている。
自分が愛情を受けたいときに受けれなく、
盗む、という行動にでる。

?親子問題をもったまま、大人になった人の場合、
どうすればいいのですか?
大きなボールは?
遊びは?

○遊びは、現実の代体験
つなみ被害、家族を亡くした子ども。
くじらごっこをするようになった。
くじらがきて、ざっぶーんと大きな波がきて、
みんなくじらにのみこまれる、という遊び。
それを延々と続ける。
そこから進まない。
けど、これから進むでしょう。
この遊びをすることによって、自分の置かれている状況を理解する。