サライインタビュー 尾関宗園(おぜきそうえん)禅僧

2006年18号
「人間は、毎日いろいろなことをしています。様々な人と出会い、様々な体験をして、泣き笑い、怒り哀しむ。人間の心は、常に動いているわけですね。感情の波間に揺れながらも、自分の行動のひとつひとつに気付き、自分とは何者かを知ることができたら、それ即ち立派に禅の世界です。<平常心是道(これどう)>つまり、日常の心が道である。当たり前のことに気付き、当たり前の自分を発見し、やがて真実が当たり前の中にあることを悟る。」「「つまり老いとは、一からの出直しですな。生き方の”おさらい”をする時期に入ったということです。」